誰もが知っている、戦国武将である織田信長。
彼といえば、「鳴かぬなら、鳴かせてしまえホトトギス」という句が有名ではないでしょうか。
強気な性格が想像されやすい彼は、現代の人々からの人気もあり、漫画やドラマなどの主人公として描かれることも、珍しくありません。
今回は、織田信長がかっこいいといわれる理由を3つまとめてみました。
理由①:戦略的、計画的なブレイン
織田信長は、戦略的、計画的なブレインを持っており、「思い付きでその場で行動するタイプではなく、慎重に計画を練ってから実行に移す」戦略ができる非常に賢い性格であったと言われています。
なぜなら、計画的に味方を出し抜き、作戦を遂行して、格上の軍に勝利を収めたからです。
1560年に起きた『桶狭間の戦い』は、織田信長の名を高めた戦いで知られています。
相手の今川義元とは、経験や兵力から見て、圧倒的な力の差があり、今川義元の勝利はほぼ確実でした。
しかし、結果はまさかの織田信長軍の勝利。
織田信長は戦いの事前の集まりで、たわいのない会話をし、部下に攻撃の予定を伝えませんでした。
そして、直前に出陣の命令を出したと言われています。
これは、味方の裏切りによる情報の漏洩を防ぐために行われた、と考えられているのです。
織田信長軍の攻撃の動きがないことから、油断した今川義元の隙をついて、勝利を治めました。
味方を出し抜いてまでも、綿密に練り込まれた計画的な攻撃だったということから、計画的、戦略的な方法で戦うことができる、頭の切れる人物だったことがうかがえます。
理由②:型にとらわれない発想力
織田信長は、型にはまらない、柔軟な発想力を持っていました。
社会の常識を覆す発想は、新しい風をふきこみ、時代を変えるきっかけとなりました。
例えば、1575年の長篠の戦いでは、それまで戦いにおいて使われていなかった、火縄銃を用いて、武田勝頼の騎馬隊に勝利したといわれています。
鉄砲の伝来は、1543年に南種子島に漂着したポルトガル人によって各地に広まったとされています。
しかし、戦いにおいては、弓矢に比べて、一発を打つために要する時間が長く、その隙に攻撃を受けてしまうという、不利な点があったため、使われることはありませんでした。
そこで、織田信長は、馬から隠れるための柵をつくり、そこに隠れながら火縄銃を打つ方法で、戦いを挑んだとされています。
ほかにも、商業の発展に着目し、「楽市楽座令」を発令しました。
当時の社会では、特権を持つ限られた人のみが経済活動を行うことができ、経済利益も、同業者組合の座や、株仲間といった組織に独占されていました。
そこで、織田信長は、自由な取引や経済活動ができるよう、座の廃止や、取引の行える場所の規定を緩和するなど、制限をなくしていく方向へ、制度を整えていきます。
その結果、人々や物資が城下に集まるようになり、経済も豊かになりました。それにともない、税収も上がり、織田信長自身も高い税収を受け取りました。
また、兵の安定的確保と教育の観点から、「兵農分離」を実施しました。
以前は、農民が並行して兵士として戦いに参加していたため、時期によっては兵士を集めることができませんでした。
また、本職が農業のため、戦いに対する対策が十分になされていませんでした。
そこで、「兵農分離」によって兵士・農家を時期で区切り、それぞれに集中できる環境を整えます。
これにより、兵士の教育にも力を入れることができ、農業の安定化にもつながったと考えられています。
既存の考え方を覆す、先駆的な発想によって、時代に新しい風を吹き込んだ織田信長。
常識を疑い、常に前進していく行動は、人々の目にとても魅力的に映っているのです。
理由③:カリスマ性
織田信長は、人を惹きつけるカリスマ性を持ち合わせていました。
信念を貫く、芯のある生き方が、人々を魅了してしまうのです。
彼は、一見頑固で冷淡な印象を待たれやすいのではないでしょうか。
教育係の平手政秀が、自戒してまで行いを反省させたという話にもあるように、とても扱いにくい性格なのかと思われがちかもしれません。
しかしそこには、彼なりの信念があったのだと考えられます。
曲がった事が嫌いで、神や卜占を信じず、他人に助言をさせない、どれも自分の人生の主導権は、自分で握って生きていこうとする心が、そのような行動に現れていました。
世間体や他人の目を意識することなく、自分自身を信じて生きていきたい、そのように思う人が現代にもたくさんいます。
織田信長の、信念を貫く姿勢が、現代でも人々の目にも、とても魅力的に映り、カリスマ性を感じさせています。
生きざまがかっこいい、そう思わせてくれる人物です。
世間の声
まとめ
今回は、戦国武将「織田信長」のかっこいいと言われる理由を3つ取り上げました。
- 戦略的・計画的なブレイン
- 型にとらわれない発想力
- カリスマ性
頭の回転が速く、独創的で、芯のあるリーダーは、かっこよさに不足ない要素です。
今の時代は特に、変化が激しく先が見えにくい状況です。
織田信長の才能や性格を知り、憧れてしまうのも、納得でした。
調べていて、「自分自身もそんな人間になりたい」そんな思いも出てきてしまいます。
実際は、身近な人への気遣いをしたり、楽しいこと好きな一面もあったそうで、とても魅力的な人物像が浮かび上がってきます。
この記事を読んで、織田信長の魅力について、知っていただけたのではないでしょうか。
より調べることで他にも、彼の知られざる本性がみつかるかもしれません。気になった方は、ぜひ検索してみてください。