第78回カンヌ国際映画祭のカンヌ・プレミア部門に選出され、話題となったビートたけしさん。
レッドカーペットを奥様と手を繋いで歩く姿が印象的でした。
そんなビートたけしさんですが、過去に生死をさまよう大事故に遭っています。
今回はその当時のことについて調べてみました。
バイク事故を振り返る
お笑いタレントや映画監督など、さまざまな分野で活躍されているビートたけしさん。
過去にバイクで大事故に遭っていたことはご存じでしょうか?
当時の事故の状況について、見ていきましょう。
1994年バイク事故発生
1994年8月2日の深夜1時40分、東京都新宿区の安鎮坂付近を原付バイクで走行中にガードレールに激突。
激突した衝撃で、4メートルも吹っ飛ばされました。
すぐに救急搬送され、一命は取り留めたものの、右側頭部頭蓋骨陥没骨折・脳挫傷・右頬骨複雑骨折という全治1カ月の重傷を負いました。
事故現場は血の海だったようで、かなりの大事故だったことが想像できます。
のちにビートたけしさん自身は、当時の状況を「普通なら即死、良くて植物状態」と語っています。
今も元気に活躍されている姿を見ると、ビートたけしさんはかなりの強運の持ち主なのだと感じました。
事故当時うつ状態だった
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事故当時、ビートたけしさんはうつ状態だったと話しています。
バイクを買ったこと、バイクでどこに行こうとしていたのかも覚えていないそうです。
また、事故現場は事故しにくい場所だったため、事故についてのインタビューで「自殺願望があったのですか?」との質問が飛び出しました。
その質問に対して、ビートたけしさんはこう答えています。
「俺もしかして自分で(事故に)行ったんじゃないかなって気がしないでもない。
もしかすると行けーってやったかなって感じがあるの。ちょっと怖いね。」
この発言からは自殺については否定していないように感じられます。
細川ふみえに会いに行こうとしていた
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その当時、ビートたけしさんの愛人と噂されていた細川ふみえさん。
バイク事故を起こした時も、細川ふみえさんに会いに行く途中だったと言われています。
細川ふみえさん自身は、この件については触れていません。
本当に会いに行こうとしていたかどうかは、わかりませんでした。
命を失う可能性があった
バイク事故で負った傷は、本来であれば即死していてもおかしくない程の重傷だったと言います。
そんな重傷から奇跡的な復活を遂げたビートたけしさん。
一命を取り遂げた背景には、数々の偶然がありました。
第一発見者は元光GENJI・諸星和己だった
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バイク事故を起こした時の第一発見者は、あの大人気グループで「光GENJI」の諸星和己さんでした。
血だらけになって倒れているビートたけしさんを発見し、通報したといいます。
ビートたけしさんは、ロケの移動中に事故現場を見ながら、このように話しています。
「実はあまり覚えてねぇんだよなぁ、どこで事故ったかは。
でも、そういえば、オレのことを諸星が見つけてくれたんだよな、たしか。」
事故当時の1994年は、光GENJIは人気絶頂の時でした。
そんな超人気グループの諸星和己さんに発見されたなんて、すごい奇跡ですね!
明るい外灯の下に倒れていた
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ガードレールに激突し、4メートルも飛ばされたビートたけしさん。
飛ばされた先は、明るい外灯の下でした。
深夜だったにも関わらず、明るい外灯の下に倒れていたため、発見されやすかったのだと考えられます。
後続車が避けて通った
明るい外灯の下に倒れていたため、後続車も気付き、避けて通っていたようです。
そのため、それ以上の大惨事に見舞われることなかったのです。
ビートたけしさんの生命力の強さなのでしょうね!
事故を起こした原因
事故で生死に関わるほどの大ケガを負ったビートたけしさん。
事故を起こしてしまった原因は何だったのでしょうか?
いくつか原因があるようなので、詳しく調べてみました。
原因①飲酒していた
ビートたけしさんは、事故の前、たけし軍団のメンバーと一緒に、南青山の日本料理店と西麻布の焼き鳥屋で日本酒を4合ほど飲んでいました。
その後、一旦、事務所に帰ってシャワーを浴び、再びバイクで出かけたのです。
日本酒4合というと相当な量なので、かなりの飲酒運転だったことがわかります。
原因②自ら事故を起こした
飲酒した状態で、購入したばかりの原付バイクに乗ったビートたけしさん。
向かった先は、愛人と噂される細川ふみえさん宅でした。
しかし、自らのハンドル操作を誤り、ガードレールに激突。
記憶が途切れていて、事故前後のことはほとんど覚えていないと言います。
対向車との接触もなく、ビートたけしさん一人の事故だったのです。
原因③夜にも関わらず濃いサングラスのようなゴーグルを装着していた
事故当時、深夜であるにも関わらず、濃い色のサングラスのようなゴーグルを付けていました。
なぜ色付きゴーグルを付けていたのでしょうか?
一部では、顔を隠す週刊誌対策だったのではないかとの噂もあります。
しかし、なぜゴーグルを付けていたのか真相はわかりません。
今も残る事故の傷跡
バイク事故からは約20年が経っています。
しかし、未だに当時の事故の傷跡が残っているとビートたけしさんは言います。
身体だけでなく、心にも相当な影響があったようですね。
傷跡①事故のトラウマ
ビートたけしさんが、2018年12月の「サワコの朝」に出演された時のこと。
バイク事故についても自ら語っています。
「悩んだのは、ここに自分がいるけれど、これが現実なのかどうかということ。」
「今もここに阿川さんといるけど、本当はもう死んでいて、違う世界で阿川さんと対談しているのかと勘違いする。」
未だに、自分が生きているのか、死んでいるのかがわからなくなる時があるそうです。
傷跡②顔面麻痺
1994年9月27日に退院会見を行ったビートたけしさん。
会見に登場したビートたけしさんの顔は、口元が大きく歪んで顔面に重度のマヒが残った状態でした。
事故の凄まじさを感じられますね。
以前の顔とはかなり変わってしまい、通常なら表舞台に出ることもためらわれますが、ビートたけしさんはこのように話します。
「治らなかったら、芸名を顔面マヒナスターズにします。(事故は)軍団がブレーキに仕掛けしたんじゃないかと思っている。頭に入っているボルトのせいで金属探知機に引っかかる。」
自身をネタにしてしまうビートたけしさんの芸人魂を感じられるエピソードです。
傷跡③頭には今もボルトが入っている
ビートたけしさんは事故の際、右側頭部頭蓋骨陥没骨折で頭の手術をしています。
退院時の会見でも、「頭にボルトが入っている」と話しています。
その後、頭の再手術やボルトを取り除いたという話は聞かないため、未だにビートたけしさんの頭の中には、ボルトが残っているのではないかと推測されます。
しかし、ボルトに関しても情報は事故以降ないため、真実は謎に包まれています。
本当は臆病で優しすぎる性格
出典:https://www.nikkan-gendai.com
テレビに出演しているビートたけしさんは、ひょうきんで明るいイメージです。
しかし、本当は臆病で優しすぎる性格のため、仕事をする上ではいろいろな葛藤があったようです。
開き直らないと仕事ができなかった
本来のビートたけしさんは、臆病な性格だといいます。
「開き直らないとむちゃできない。
お笑いの仕事については、どこかで売春婦的な心でやっている」
自身でこう宣言するほど、本当は葛藤しながら仕事していたことが想像されます。
しかし、そんな事を一ミリも感じさせない姿は、本物のプロだなと感じました。
人気絶頂も不安で仕方なかった
1990年代、ビートたけしさんは人気絶頂期でした。
様々なテレビ番組に出演し、テレビで見かけない日はないくらいでした。
しかし、そんな人気絶頂中でも、ビートたけしさん自身は不安が強かったと言います。
「いつも不安で不安で仕方ない。オレほどの臆病者はいない!」
こう語るほど、毎日不安と戦い続けていたのでしょうね。
回復後ヒロミにかけた言葉
ビートたけしさんと公私ともに仲の良いタレントのヒロミさん。
バイク事故の前日も一緒に食事に行っていたそうです。
食事の後も、ビートたけしさんにもう一軒行こうと誘われたが、ヒロミさんは自身が結婚したこともあり、断って帰しました。
その翌日に事故の知らせを受けたヒロミさんは、断ったことをひどく後悔したのです。
事故から半年経った頃に、ビートたけしさんと再会したヒロミさん。
その際、ビートたけしさんはヒロミさんにこのように話しました。
「お前なぁ~、(頭が)ぐちゃぐちゃになっちゃってよ、針金入って大変なんだよ。
針金抜く時、これが痛いんだよ。初めておでんの気持ちが分かった!」
それを聞いたヒロミさんは、
「この人、こんなケガをしているのに俺を笑わせようとしているんだと思って
泣きそうになった。」
ビートたけしさんのヒロミさんを想う優しさが伝わってくるエピソードですね。
世間の声
まとめ
今回は、ビートたけしのバイク事故について見てきました。
- ビートたけしさんは、1994年バイク事故を起こし重傷を負っていた。
- バイク事故は、当時うつ状態であったことが影響している。
- 事故の原因は、飲酒運転・運転の操作ミス・深夜にも関わず濃い色のゴーグルを付けていたことだと考えられている。
- 今でも事故の後遺症である心のトラウマや顔面麻痺が残っている。
- 本来の性格は、臆病で優しすぎる性格であり、仕事は開き直ってこなしている。
- 人気はある状態でも、常に不安が強く、不安と闘っている。
こんな大事故に遭っていたことや仕事も開き直らないとできなかったというエピソードを知り、改めてビートたけしさんの凄さを感じることができました。
これからの更なる活躍を応援したいと思います!