幕末に土佐藩で活躍した武士、坂本龍馬。
31歳の若さで暗殺されていますが、現在は直系の子孫が誰もいないそうです。
今回は坂本龍馬の子孫の全貌に迫ってみます。
家系図
家系図でもわかるように、直系の子孫は5代目で途絶えているようです。
それでは詳しく見ていきましょう。
直系の子孫は現在いない
坂本龍馬と妻である龍の間に子供はいませんでした。
しかし、坂本龍馬が亡くなった後、血が途絶えるのを防ごうと姉千鶴の息子・高松太郎を養子・坂本直として後継ぎにさせます。
また、坂本直の後は、坂本直衛が後を継ぎます。
しかし、独身だったため坂本龍馬の兄坂本権平の孫である坂本直道を養子にもらいます。
坂本権平は坂本龍馬と22歳の年齢差があったそうです。
坂本直道の子、5代目に当たる坂本直臣さんと坂本寿美子さんがいましたが、坂本寿美子さんが2021年に99歳で亡くなったことにより、残念ながら直系はここで途絶えてしまいます。
坂本家は北海道で存続中
坂本龍馬の直系は5代目で途絶えてしまいましたが、坂本龍馬の兄、坂本家本家の坂本権平の子孫が今も北海道で存続中だという事が分かりました。
坂本龍馬は北海道の開拓をしようと、壮大な計画を立てていました。
しかし、志半ばで暗殺されてしまったので、甥である坂本直寛が意思を継いで北海道に入ります。
そこから粛々と龍馬の血は受け継がれていったのです。
8代目・坂本直行は有名な画家
坂本家本家の8代目は、山岳画家として有名な坂本直行です。
名前は「なおゆき」ですが、親しみをこめて、「ちょっこうさん」と呼ばれていたそうです。
名前だけ聞いても「誰?」と思うでしょう。
しかし、北海道銘菓、マルセイバターサンドで有名な六花亭の花の絵は誰もが目にしたことがあるかと思います。
坂本直行は北海道帝国大学(現在の北海道大学)在学中に、山岳部に所属し登山に親しんだそうです。
卒業後は温室園芸を学ぶため、東京の温室会社に就職しますが、挫折して北海道に帰ります。
北海道に戻った後は、十勝の広尾町で牧場経営をしていました。
牧場経営の傍ら、北海道の自然をモチーフにした風景画や植物画を描き始めます。
1957年には、札幌で第1回個展そして、1959年には東京で個展を開催し、どちらも成功を収めてます。
そして、1960年から画業に専念することになったそうです。
1974年68歳のときには、北海道文化賞を受賞。
1992年には北海道中札内村に「坂本直行記念館」も作られました。
素朴で優しいタッチの画風ですが、祖先坂本龍馬のような力強さも感じられますね。
ちなみに、北海道の「六花亭喫茶室」(現在北海道内16店舗)では、誕生日当日に行くとケーキとドリンクが無料というサービスがあるそうです!
ぜひ北海道旅行に行った際には、坂本直行記念館、そして六花亭にも立ち寄ってみてくださいね。
11代目・坂本龍哉は現在、生存中
坂本直行のひ孫、11代目に当たる坂本龍哉さんが現在生存していることが分かりました。
2017年6月に中央大学法学部3年生で、AERAの取材を受けています。
小学校6年生のとき、自分が坂本龍馬の子孫であることを知ったそうです。
弁護士になるのが夢だそうですが、仮に弁護士とは違う道を選んだとしても、坂本龍馬の名に恥じない生き方をしたいと語っていました。
今現在の動向は不明ですが、きっと当時語っていたように自分の足でしっかりと自分の道を歩んでいることと思います。
しっかりと坂本龍馬の血と意思を引き継いでいってほしいですね。
世間の声
まとめ
今回は坂本龍馬の子孫について深く迫ってみました。
まとめると下記のようになります。
- 坂本龍馬の直系の子孫は5代目で途切れている
- 坂本龍馬の兄、坂本家本家の子孫が北海道で存続中
- 坂本家本家8代目の坂本直行は六花亭の花の絵で有名
- 坂本家本家11代目の坂本龍哉さんは現在生存している
坂本龍馬の直系の子孫はいませんが、坂本家の血はぜひ引き継いでいってもらいたいですね。
直行の4男 勲氏に高校時代にご教授いただきました。
勲氏のご子息も同校の教員をしております。